シーズン最後の川歩き+標識魚調査 ─ 1月8日 ・豊平川

豊平川

豊平川のサケの遡上も終盤になり、今シーズン最後の産卵床調査を行ないました。前回よりも水量が多く、流されないように気を付けながら歩きました。
5号床止から環状北大橋まで川を下り、サケが産卵している場所(産卵床)を35ヶ所確認できました。

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  少し増水していた豊平川

この時期にしては例年より多く、まだ20~30尾のサケが産卵行動を続けていました。
川の流心での水温は1.8℃でしたが、サケが産卵していた流れのゆるやかな場所は湧き水の多く4℃ありました。

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  サケの産卵が見られた流れのゆるやかな場所

ホッチャレ(産卵後死んだサケ)による、放流魚か自然産卵魚かの確認調査では、40尾を調べ、そのうち31尾が自然産卵魚でした。

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   ホッチャレの回収

今シーズンの産卵床確認数は718ヶ所で、推定で1400尾のサケが遡上しました。
昨年よりは少し少ないですが、悪天候による調査の延期もあったので、それを考慮すると例年並みと言えると思います。

また、標識確認調査では合計で251尾の親魚を調べたうち、216尾が標識の対象となる満1歳~満3歳でした。そのうち72%にあたる155尾が自然産卵由来のサケでした。この調査は2011年まで続けられ、自然産卵魚と放流魚との割合が明らかになります。

【今年度の確認数】
 産卵床:718ヶ所 ・ 調査親魚:251尾(うち62標識魚) ・ 推定遡上:約1400尾