少し前のことになりますが、9月29日(日)に屋外かんさつ池をサケの産卵行動用に変えました。
さけ科学館の職員とボランティアさん、東海大学の実習生で力を合わせてブロックや砂利を敷き詰めている様子です。
実際に親ザケのメスとオスを入れたので、産卵行動を見ることが出来ます。
※大体12月の1週目あたりまで展示している予定ですが、状況によっては展示できないこともありますので、あらかじめご了承ください。
ここでサケの産卵行動を写真に沿ってご説明します。
①メスが卵を産む場所に穴を掘ります。2枚目の写真のように産室が出来るまで掘り続けます。くぼみの部分にこぶし大の石を集めるのは、卵に新鮮な水が常にいきわたるようにするためです。
②オスは他のオスが現れる前に卵を産んでほしいので、メスに体を摺り寄せてブルブル体を震わせ、産卵を促します。
③メスが卵を産む準備ができると、口をパカッと開けてオスに合図します。その瞬間オスもメスの横にきて産卵が始まります。メスは卵を、オスは精子をほぼ同じタイミングで出します。産卵自体は時間にして5秒弱です。
④産卵し終えるとすぐに、メスは産んだ場所の上流にある砂利を卵の上にかけます。卵は砂利のすき間に入っているため、砂利を上からかけてもつぶれないようになっています。
これが一連の流れです。
さけ科学館の屋外かんさつ池でこの様子を見ることが出来ますが、卵を産むタイミングを決めるのはあくまでサケなので、運が良ければ産卵の瞬間も観察することが出来るかも!?