豊平川に遡上するサケの調査をおこないました。
川を歩き、卵を産んだ場所(産卵床)を確認しました。
豊平川では、おもに10月~11月が遡上のピークですが、遅いものでは1月に遡上するサケもいます。
この日は、流れの緩い川岸で、数尾のサケがまだ産卵行動をしていました。
産卵を終え、産卵床を守るメスや、産卵するメスを探しているオス、中には、産室も整い、ペアとなるオスを待っている産卵前のメスもいました。
死体魚は、体長、年齢、標識の有無を調査し、標識のないサケについては、千歳川の放流魚でないかの確認するために、耳石(頭の内耳にある炭酸カルシウムの結晶)を採取しました。
そして、早くも浮上した稚魚も観察しました。
エサとなるユスリカの成虫も水面を飛んでいました。
この稚魚たちは、まだしばらく川で過ごし、海の水温が上がる頃、降海していくことと思います。
《今シーズンの調査結果》
今シーズンは、雨、雪、放水などの影響で川の水位が高く、なかなか思うように調査ができませんでした。遡上推定数は少なめとなっていることが予想されます。
産卵床数 302箇所
遡上推定数 約600尾
捕獲総数 98尾
うち標識魚 26尾(約27%)