琴似発寒川・星置川・濁川・サケ情報

サケ情報その他の川星置川琴似発寒川

休館日を利用して、市内の川のサケの調査に行ってきました(10/4現在の情報です)。
琴似発寒川かもめ橋
西区の琴似発寒川は、かもめ橋(かもめ柄の橋)から八軒橋(下手稲通りの橋)の間にサケが多く遡上します。あいにくの雨模様でしたが、なんとか調査を行いました。
琴似発寒川産卵床
川底が明るく見える矢印の部分が、サケが卵を産んだ場所(産卵床)です。サケは穴を掘って卵を産むので、産み終わると砂利のコケがついてない部分が表に見えて、産んでいない場所と色が変わって見えます。
調査では、その産卵床の数を数えて、遡上数を概算で調べます。

琴似発寒川の今のおすすめの観察場所は、寒月橋(JR鉄橋の下流の橋)です。橋の上から下流を見ると、泳ぐサケが見えます。護岸を下流に歩くと、18匹のサケが確認できました。

農試公園の横にかかる農試公園橋下流も毎年おすすめしている観察場所です。橋から下流へ2つめの階段護岸の横辺りで、6匹のサケを確認しました。こちらはシーズン後半に遡上数が増す場所なので、これから徐々に数が増えていきます。

琴似発寒川サクラマス
琴似発寒川には、遡上したサクラマスも多く見られました(あいまいな写真ですみません)。サケより少し大きさが小さく、鮮やかなピンク色をしています。今年は夏の暑さが長かったので、本来はそろそろ終わりかけのサクラマスも、懸命に穴を掘り、産卵の準備をしていました。こちらは少し神経質な魚なので、あまり近づかずに、護岸からそっと見守ってもらえたらいいと思います。

星置川ホッチャレ
次は、札幌と小樽の境目に流れる星置川です。こちらは琴似発寒川より少し早くから遡上していたようで、サケのホッチャレ(力尽きて死んだサケ)も何個か見つかりました。
星置川産卵行動
星置川では、以前はJR鉄橋より下までの区間に遡上していましたが、最近、川の堰堤(川にある段差)に魚道(魚が遡上できるように作った切り込み)が出来てきているので、国道5号線より上流にも遡上していました。

おすすめの観察場所は国道5号線から少し下流の、魚道と魚道の間です。20匹のサケがバシャバシャと産卵の準備をしている様子が見られます(上記写真)。

もうひとつ、星置川で毎年オススメしているのが、JRほしみ駅そばにある、星観緑地内にかかる三つ又の橋・星流橋の直下から下流です。これからもう少し遡上数が増えますので、橋の上から下流を見てももう少し見えやすくなると思います。

濁川サケ遡上
最後に、JR星置駅そばに流れる濁川です。スーパーのラッキーの横は、3つの橋の間に27匹の泳ぐサケと14匹のホッチャレが見られました。川のすぐ横も見やすく整備されていますが、サケを脅かさないように、橋の上や柵越しに観察してもらえるといいと思います。

豊平川の調査は今週中に行う予定にしていますので、その後観察場所をお知らせできるようにしたいと思っています。