札幌市内のエゾトミヨ生息地を毎年1回、水族館(おたる、サンピアザ、千歳、ニクス)の方と、水中写真家のKさん、そしてさけ科学館で合同調査しています。
今回は3ヶ所を巡ってきました。
1ヶ所目はA川の旧川筋にできた湧水池。目立たない場所にある秘密ポイントです。
ここはフトヒルムシロとタヌキモが繁茂し、でっかいモノアラガイがゴロゴロしています。
魚はエゾトミヨとエゾホトケ、それとKさんの話ではヤチウグイがいるそうです。
こんなのもいました。
長さ4~5cmほどの「動く」落葉。実はトビケラの幼虫が円く切った落葉をつなげて造った巣です。
池の横にある畑には、アライグマの捕獲わなが設置されていました。
中には…バッチリ掛かっています。
…にゃんこです。
何のエサに釣られたんでしょうか。
勝手に出すのは問題なので、かわいそうですがそのままにしてきました。
調査捕獲のようなので、見回り時に放してもらえるはずです。
さて、次は去年も行った、でっかいドームの近くの川。
ここの魚はほとんどエゾトミヨのみですが、うじゃうじゃいます。
しかもデカイ!
今回はMAX9cmでした。
すぐ上流には、こんな落差があります。この上はどうなっているか、よじ登ってみました。
上流側も同じような雰囲気ですが、エゾトミヨはがんばっても3匹しか捕れません。
すぐ上流には青緑色のあやしい排水。
魚が少ないのはこれのせいかもしれません。
最後は予定を変更して、某公園の近くの小さな水たまりへ。
こんなに小さいですが、湧水が出ていて、エゾトミヨも10尾ほど確認できました。
今回は、以前からエゾトミヨの生息が確認されていた場所ばかりです。
来年に向けて、新たな生息地を発見したいです。