放流水路でサケ発見!

サケ情報その他の川

さけ科学館の横を流れる真駒内川には、春に市民のみなさんとサケの稚魚を放流するための「放流水路」があります。
時々、この水路に遡上してくるサケがいるのですが、サケは匂いをたよりに遡上すると言われていますので、ここまできたサケはさけ科学館の臭いをかぎわけた、放流したサケの可能性があります。

水路にいたサケのメス
10/5にボランティアさんが、水路でサケを見つけました。こちらはサケのメス。鱗をとって年齢を調べると2歳でしたので、2008年生まれです。

さけ科学館では放流したサケと自然に川で生まれたサケの割合を調べる調査をしています。2004年~2007年までの間、放流したサケとわかるように、あぶらびれを切って放流をしていました(泳ぐのに使わない鰭なので、切っても影響はあまりありません)。
このサケはあぶらびれはありましたが調査範囲のサケではなかったので、放流したサケか自然産卵のサケかはわかりませんでした。

水路にいたサケのオス
こちらは同じ日に見つけた、サケのオス。あぶらびれはありました。しかし残念ながら、鱗をみても年齢がわかりません。鱗で年齢をみるには、稚魚の時から生えている鱗でなくてはならないのですが、このサケから採取したうろこは、途中で生えてきた再生鱗ばかりでした。

成長の途中で傷がついたりして、鱗が取れてしまうと、また新しく再生鱗という鱗が生えてきます。何枚かとったのですが、全部再生鱗だったということは、随分と過酷な冒険をしてきたサケだったのでしょうか。

水路にいたサクラマス

同じ日に、サクラマスのオスも水路に入っていました。サケより体が少し小さく、鮮やかなピンク色をしているのが特徴です。産卵場所に遡上したサクラマスは、9月下旬から10月始めにはいなくなるのですが、今年は夏の暑さが長かったので、まだ綺麗なサクラマスががんばっています。

結局、水路にいたサケがさけ科学館から放流したかどうかは、謎のまま。でもなんとなく、「おかえり」と声をかけたくなりました。

3匹とも真駒内川の本流に放してあげました。