9月26日から10月1日にかけて、豊平川における今季1回目の産卵床調査を実施しました。
産卵床(さんらんしょう)とは、卵を産んだ場所のことです。
このような砂利のマウンドを見つけて、GPSに記録しながら下流まで進んでいきます。
途中、ホッチャレと呼ばれるサケの死体があると、それを拾って、尾叉長と雌雄を調べ、鱗と耳石をサンプリングします。
鱗からは年齢が分かるんですよ。
調査範囲はさけ科学館から環状北大橋下流までの直線距離にして約12km。
※蛇行ながら歩くので、実際はもっとあります。
例年、早い時期は上流側での産卵が多く見られ、冬に近づくにしたがって下流の方へとシフトしていきます。
真駒内川(さけ科学館から200mくらい下流の場所)で産卵行動しているサケも見られます。
ケンカ中のオスザケの写真です。
よほど熱くなっているのか近づいても逃げません。笑
この写真はなんという魚か分かりますか?
これはサクラマスです。
すぐ近くに卵を産んだようで、他のメスに自分の産卵床を掘り返されないように守っています。
サケの遡上は10月~11月にピークを迎えます。
随時観察ポイントをブログで公開していきますので、ぜひ足を運んでみてください。
※観察の際は、足元に十分気を付け、危険な場所には立ち入らないようにして下さい。
≪2017年10月1日までの累計数≫
・産卵床確認数(豊平川)
サケ産卵床 28ヶ所
・遡上推定数
※産卵床数の2倍の数が、推定遡上数となります。
サケ 56尾
ホッチャレ/親魚計測個体数 計5尾
≪観察ポイント≫
真駒内川落差下流(さけ科学館から約200mの場所)