豊平川サケ産卵床調査6回目(今年度ラスト)

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こんばんは。
1月8日(日)と12日(木)の2日間で、今年度ラストの豊平川産卵床調査を行いました。
気温はマイナス何度だったのでしょう。
とにかく寒い日でした。
でも、雪の中をラッセルしながら歩いている時は汗だくです。
深い場所は進めないので、道なき道をひたすら進みます。
雪こぎの様子①
雪こぎの様子②
「こんな寒いのに、サケなんて川にいるの?」と思われる方もいるかも知れません。
調査時、水温は1.5度。
それでも、サケたちは自分の子どもを残そうと、文字通り命をかけて産卵行動をしています。
【産卵床を守っているメスザケ】
産卵床を守るメスザケ
【流れのゆるやかなところで休憩中のサケ】
流れのゆるやかなところで休憩中のサケ
【メスを奪い合うオスたち】
メスを奪い合うオスたち
今年度の豊平川の調査(計6回)で確認した産卵床数は、合計で605か所でした。
※2015年度は計824か所。

推定遡上数は、産卵床数の2倍としていますので、豊平川に最低でも1,210尾は遡上してきたと考えられます。
※メスザケ1尾に対し産卵床が1か所。そして豊平川において雌雄の比は約1:1なので、産卵床数の2倍が推定遡上数となります。
札幌の街中を流れている豊平川にこんなにもたくさんのサケが遡上してきていることを知らない方もいらっしゃると思いますが、実は毎年約1,000~2,000尾のサケたちが帰ってきています。
~今年の豊平川で気になったこと~
カウントしたわけではないので、あくまで主観的なものですが、残卵があるまま死んでいたメスザケが例年より多かったように感じました。
残卵メス①
残卵メス②
豊平川におけるサケの産卵環境は、河床低下により上流から徐々に狭まってきています。
また、平和大橋や上白石橋辺りの産卵場所に少しずつ砂泥が堆積し、サケが産卵しにくくなっているのも事実です。
河床低下の様子
産卵域推移
このような環境の変化がサケや他の水辺の生きものにどのような影響を及ぼすのか、今後も調査を継続して行うことで見守りながら、より良い関係を目指し努力していきます。
≪2017年1月12日までの累計数≫

・産卵床確認数(豊平川)

 サケ産卵床  605ヶ所

・遡上推定数
※産卵床数の2倍の数が、推定遡上数となります。

 サケ     1210尾

 ホッチャレ/親魚計測個体数  計172尾

≪観察ポイント≫
ありませんでした。