豊平川サケ産卵床調査(1回目)

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札幌市内を流れる豊平川で、今シーズン第一回目のサケの遡上と卵を産んだ場所の調査を行いました。

《川の地形の変化》
今年は、幌平橋下流の6/7号床止(とこどめ)や南7条大橋上流の4号床止、豊平橋下流の3号床止に砂利がたくさんたまり大きな州ができたり、床止が埋まってしまったりしています。魚道(ぎょどう)の入り口に砂利がたまったりしている場所もありますが、サケは上れているようです。一方、ミュンヘン大橋から藻岩橋あたりまでは水が流れているところが深く掘れ、河岸沿いの砂礫堆との比高差が大きくなっていました。

《サケの産卵床》
真駒内川公園橋から豊平川環状北大橋の間に、産卵床を41か所、生きているサケを20尾程度、ホッチャレは8尾確認しました。

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今年は、第1号がなかなか見つからず、豊平川にサケが遡上しているか心配しましたが、だいぶ前に溯上したと思われるホッチャレもありました。

昨年の同じ時期に比べると、産卵床の数は半分程度でした。
2006年から行ってきた標識放流調査はほぼ終わりましたが、今年度は5歳のサケに標識魚が含まれているため、ホッチャレを使って脂びれによる標識の豊平川の放流魚の確認と、耳石温度標識による千歳川の放流魚の確認もおこないます。

産卵床調査は、今後2週間おきに1月上旬まで行います。
産卵床の数から、豊平川に遡上するサケの数を推定します。

第一回目の産卵床調査には、HTBさんやNHKさんが同行され、今年の豊平川のサケの状況や、第1号の捕獲風景を撮影してくださいました。ありがとうございました。

それから、河畔林内を歩いていると、大きな、強いクモの巣を見つけました。
とっても鮮やかな色だったので、思わず写真に写しました。
絵合わせで比べたところ、ジョロウグモのようなのですが、北海道には分布していないようで、違うのでしょうかね?

《2012年の累計》
産卵床確認数 豊平川 41ヶ所
遡上推定数      約80尾