豊平川サケ情報

サケ情報豊平川

10月8日に豊平川のサケの調査に行ってきました(10/8現在の情報です)。
南22条大橋下流にある堰堤(川の中にある段差)から環状北大橋までの間にいるサケを調べてきました。

サケの姿は見られますが、護岸や橋の上から見やすい観察ポイントはまだありません。

これからまだサケの増える時期ですので、観察ポイントは次回の調査に期待しています。

歩いて産卵床調査
すっきりとした青空の日で、絶好の調査日和です。「産卵床調査」といって、サケが産卵した場所(産卵床)を歩いて探しながら、場所と数を調べる調査です。サケは穴を掘って産卵しますが、産卵した場所は慣れると色や形で見分けられます。

秋のこの時期、市内の川を完全装備でブラブラ歩いている人たちがいたら、それはさけ科学館の人か、共同研究をしているさけますセンターの人です。
水穂大橋とホッチャレ
この調査では、産卵床とともに川に落ちているホッチャレ(力尽きて死んだサケ)を拾って、調べます。今、さけ科学館では、豊平川にいるサケの、放流魚と自然産卵魚の割合を調べる調査をしていて、そのデータをとるためです。
この時期のサケの上る川では、歩くと、川の流れが緩いところに、ポツンポツンとホッチャレが沈んでいるのを見つけることができます。
耳石採取
ホッチャレを見つけたら、体長を計って、しるしとなる「あぶらびれ」があるかどうかを見ます。そして、鱗と耳石(じせき)をとります。耳石は頭を切って取り出すので、少し大変です。
1条大橋と水たまり
先日、1条大橋の下流に水たまりになっているところがあって、サケが取り残されている、と問い合わせを頂いていたので、調査の途中で見てきました。オスのホッチャレがひとつと、卵を産み終わって産卵床を守っているメスが2匹いました。水たまりには、少しずつ流れ込みがあり、まだすぐには水がかれそうになかったことと、メスは最後の力を振り絞って守っているところだったので、そのまま見守ることにしました。
JR鉄橋とホッチャレ

幌平橋と南大橋の間にある2つ堰堤(川の中にある段差)の下にそれぞれサケが卵を産んでいて、サケの姿も見えますが、中州のそばなので、残念ながら観察はしずらいです。

1条大橋の下流や東橋の下流でも産卵床が数個ありますが、観察はしずらいです。JR鉄橋の真下でサケが10匹ほどたまっていました。後半になると、このあたりはもう少しサケの数が増えると思います。

産卵床確認数:104個
推定遡上数:208匹