今年は記録的なサケ不漁との予測が伝えられる中、豊平川のおとなり、千歳川・インディアン水車での捕獲は、今のところ思いのほか好調のようです。
「ようし、豊平川も!」と思い、9月4日、11日、15日の3回出動したものの、すべて空振り。
15日は橋の下の暗いところにいたサケが足元から逃げていき、くやしい思いをしました。
しかし「これは出直せば捕れる!」と、次の日(きょう)さっそく出動。
東橋から上流側を覗きこむと、サケとサクラマスが数尾、たわむれています。
しかし、川幅が広くて流れがゆるく、腰ぐらいの深さがあって、つかまえるのが難しそうな場所です。
まずは引き網を張っておいて、そこに追い込もうとしましたが、これは失敗。
次の作戦、ずーっと上流から網を引いてくることにしました。
流れがゆるいと、網が重くて大変です。
そして…掛かりました!
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でっかいオスザケを1尾ゲット!待望の初ザケです。
オマケで産卵間近のサクラマスのメスが1尾掛かりましたが、すぐに放してあげました。
毎年第1号はさけ科学館に運んで展示し、フェスタで重さ当てクイズに登場させています。
サケを弱らせないよう、川からダッシュ!でトラックのタンクに移します。
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立派な、見ごたえのあるオスザケです。体長は77cm。かなりでかいです。
よく見ると、脂(あぶら)びれ(背びれの後ろにある小さいひれ)がありません。
ということは、このサケはさけ科学館で受精させ、稚魚まで育てて、ひれを切ってから放したサケです。
年齢を調べるためにウロコを数枚取ります。
あとで顕微鏡を使って確認すると、満4歳でした。
このサケは、2005年春にさけ科学館から放した163,000尾のうちの1尾、ということになります。
さけ科学館まで無事に運び、水そうに入れました。まだまだ元気いっぱいです。
改めて脂びれを見ると…やっぱりありません。
23日のサケフェスタまで元気だったら、このさけ科学館生まれのサケの重さ当てに、みなさんぜひチャレンジしてみてください。