今シーズン最後の豊平川サケ調査です。
真冬にしては天気もまずまず、水量も少なく、調査日和です。
ホッチャレを拾いながらトコトコ川を下ります。
まだ生きているサケもちらほらいました。
中には近付いても逃げる力が残っていないサケも…。
何とか横にならずに姿勢を保って卵を守る、その静かな気迫に圧倒されます。
冬の川歩きは、自然の造形・氷のオブジェを見るのも楽しみの一つ。
これは川の水が減ってできたカタチです。
ここまでホッチャレていると、残念ながらヒレの有無・年齢も調べられません。
「よくがんばったね」と心の中で声を掛けて先に進みます。
卵を産めずに死んでいたメス。口から釣り糸が…
のどの奥に釣りバリが刺さっていました。
海で何とか釣り糸を切り、ここまでたどり着いて力尽きたのでしょう。
無念の表情に合掌。
最後なので、ホッチャレを持って記念撮影。
豊平川の親ザケとは9月までしばしのお別れです。
【今シーズンの確認数】
産卵床:494ヶ所 ・ 調査親魚:125尾(うち37標識魚)・ 推定遡上:約1,000尾
※今シーズンの遡上数は、昨年の約69%でした。