あいにくの雨模様でしたが、真駒内川のサクラマスを石山陸橋横~豊平川合流点まで川の中を歩いて調べてきました。約3.6kmの半日コースです。
周囲の木々はかなり紅葉で色づいてきました。全身青のカワセミと青い羽がアクセントのミヤマカケス、見られる季節が逆の両方の鳥がいました。
サクラマスが産卵した場所(産卵床・さんらんしょう)は、川底の石が掘り返されて、周囲の藻の着いた石と色が違って見えます。
オスのサクラマスは、かなり赤みが強く見えます。
メスは体色が地味で、産卵を終えたものは尾びれがすり切れて白く見えます。
すでに主(あるじ)のいない産卵床も多く、自らの使命を果たして川底に身を委ねるものも…
そして、川原になぜかミニトマトがたわわに…
昨年豊平川の川原で謎の大発生?をしたのですが、今年は上流まで広がってきたのでしょうか?
話がそれましたが、確認できた産卵床は44ヶ所、見かけたメスのサクラマスは17尾、オスは14尾でした。
今年は下流の豊平川本流で遡上しづらい場所があって心配していましたが、真駒内川に思ったより多く遡上していて安心しました。
なお、今回歩いた範囲より約2km上流までサクラマスは遡上できます。同じ日に上流側を調査された会社の方から、22ヶ所の産卵床を確認したとの情報をいただきました。
言うまでもありませんが、川に遡上したサクラマスをつかまえるのは法律違反です。
また、非常に神経質な魚なので、観察する際も不用意に近付かないよう、気配りが必要です。
残り数日の命を全部使って次の命につなげようと、サクラマスは必死です。そんなサクラマスに石を投げている子どもたちがいるとの情報がありました。見かけたらダメだということをぜひ教えてあげてください。
産卵は終盤を迎えていますが、これから産卵するメスの周りに、オスが11尾!も集まっている場面も見られました。
と言っても、海帰りの大きなサクラマスは4尾で、残りは川に残って成熟した10~15cmほどのオスヤマメです。
サケの産卵と違って、よ~く見るとチビッコオスがチョロチョロしているのが、サクラマスの産卵の面白い見どころです。