今シーズン、第一回目の産卵床(卵を産んだ場所)調査をおこないました。
【本日までの確認数】
産卵床:43ヶ所 ・ 調査親魚:8尾(うち1標識魚) ・ 推定遡上:約80尾
千歳川では、サケが例年の1割以下しか上っていないようで、豊平川のサケがとても心配でした。
昨年の同じ日に確認した数よりは少なめでしたが、サケの姿や産卵床が確認でき安心しました。
サケの代わりに、多くのサクラマスの産卵床を確認しました。
本来、サクラマスは真駒内川など、サケが産卵する場所よりも上流の支流で産卵するため、本流でこれほど多くのサクラマスの産卵を見たのは初めてでした。
産卵床を守るメスのサクラマス
昨年度改修した堰堤が上りづらいようで、上れなかったサクラマスが下流で産卵しているようです。
南大橋上流の改修した5号床止(堰堤)
サケのよい観察ポイントは、まだないのですが、東橋から下流の左岸寄りに産卵床を守るメスザケを見ることができます。
橋の真下には、サケより小さいサクラマスの産卵床もありました。
産卵床確認場所
豊平川では、自然産卵したサケがどれくらい定着しているかを確認するために、放流魚に標識を付け、遡上した親ザケを確認する標識魚調査もおこなっています。
死体魚による標識の有無の確認
今年は遡上するすべてのサケが標識対象年齢のため、とても重要な年になります。
さらに、今年は千歳川に戻るはずのサケが、豊平川にいないかどうかを確認するために、死体魚から耳石の採取をおこないます。千歳川から放流されたサケの耳石には、すべてしるしが付けられています。
川でサケの死体魚をさばく調査ですが、豊平川の自然産卵のサケの割合を明らかにするために必要な調査です。
ご理解をよろしくお願いします。