さけ科学館の秋の恒例の実習、「サーモンウォッチング」を行ないました。予め申込をしてもらった参加者を連れて、川にサケを見に行く実習です。今年は応募が多く、抽選を行なっての開催です。待ち合わせの駐車場で、参加する方々と顔合わせをして、さっそく川にサケを見に行ってきました。歩きながら参加者とお話をすると、何十年ぶりにサケを見に行くという方や、初めてサケを見るというお子さんなどなど、みなさん楽しみにしてくださっていたようでした。
まずは、水穂大橋(緑色の橋)の橋の上から川の様子を観察してみましたが、サケの姿はよくみえません。辛うじてホッチャレが1匹落ちていたので、どうやらサケはいるらしいということはわかりました。今年は少しサケの数が少ない印象があります。
次に、橋の少し下流側に回って、川岸に下りてみました。
サケがいるポイントを狙って、ひき網という網を使って捕獲してみると、2回の捕獲で計11匹のサケがかかりました。
捕ったサケは、性別・体長・年齢・標識の有無などを記録します。
捕ったばかりのサケは、みんなでオスとメスをよく観察したり、さわったりしたあと、また放してあげます。急いで泳いでいくサケたちに、歓声があがります。またしばらくすると、サケたちは産卵行動を続けます。放したのに側を離れない1匹のオスは、参加者の絶好の被写体になりました。
今回観察した場所
・水穂大橋の橋の上から上流側(姿はみづらい)
・水穂大橋の下流の中洲・右岸側(見やすいのは5~6匹)
【本日までの確認数】
産卵床:84ヶ所 ・ 調査親魚:27尾(うち標識魚4) ・ 推定遡上:約170尾