3月にはいり、ようやく春めいてきました。いよいよサケ稚魚放流の始まりです。
天候にも恵まれた、3月5日と6日の稚魚放流レポート(ちょっと長い)です。
お正月からエサを食べ始めた稚魚たちも、最近は1尾1尾が大きくなって、群泳も大迫力!でした。
まずは池から稚魚を取り上げます。網で池の端に追い込んですくいます。
ざるですくって、トラックのタンクに移していきます。
酸素ボンベでエアーを送りながら、豊平川に向かいます。この時期はまだ、さけ科学館横付近の川だと水温が低いので、少し下流まで持っていきます。
今年の放流場所は、JR鉄橋付近です。河川敷にはまだ雪が多いのですが、冬期の作業で道が付けられているところから、川の近くまで入らせてもらっています。
鉄橋の下に到着。ここから川まではすぐです。
今度は川まで人の手で運ぶため、タンクからバケツに移していきます。
川岸に下りるところは斜面になっていて、とても滑りやすいです。スパイクを付けた胴長で、慎重に下りていきます。
いよいよ放流。やさしくそっと放っていきます。
川の水温は2.5℃。稚魚たちは水の変化にとまどいながら、川の中に拡がっていきます。
小さな群れをつくりながら、元気に泳ぎだした稚魚たち。深みに行ったものもいれば、まだ川岸近くにとどまっているものも見えます。
6日には、マスコミさんの取材も受けました。春の風物詩ですね。
放流数は5日が44,000尾、6日が50,900尾の、計94,900尾となりました。
この時期、川の自然産卵からも稚魚が泳ぎだしてきています。
数年後、元気なおとなのサケになって帰ってくるのを楽しみに待ちましょう。