先日、千歳(蘭越)にある(社)日本海さけ・ます増殖事業協会の採卵場に行ってきました。さけ科学館と比べると、あまりの規模の違いに正直びっくりしました(^-^;
川で捕獲されて間もないサケは、卵が「筋子」のためすぐに採卵できないので、池でしばらく飼育(蓄養)されます。採卵する時は、お腹の中で卵が「イクラ」の状態(業界用語で「ばれる」と言います)になってからです。今日は採卵日で、池から採卵するサケがベルトコンベアーに載せられて、次から次へと採卵室に運ばれていきました。
採卵室にはいると、すべり落ちてきたサケが左・右へと分けられて行きます。これは採卵作業をする場所が下に2カ所あるためです。効率よく採卵できるように工夫されています。
すべり落ちてきたサケは採卵台に載せられ、次々と卵が取りだされていきます。取りだされた卵は洗面器に受けられ、♂の精子を2~3匹分かけ、よくかき混ぜます。この洗面器!家庭で使う洗面器の、5倍ぐらいの大きさがあります!
最後に卵をふ化槽にいれて受精です!卵は、約30日後に発眼(卵の中に眼が見えてきます)し、約60日後にサケの仔魚(赤ちゃん)が産まれます。
ここから、たくさんのサケ稚魚たちが育って、来春の放流時期には元気に旅立って欲しいと思います!
(お忙しい中、採卵現場を見せて頂き、ありがとうございました!)